痛風腎
痛風腎とは痛風の合併症の中でも重症なもので、放置しておくと慢性腎不全から尿毒症に至り、 死亡するという病気です。
痛風腎の原因と症状
血液中の尿酸値が高く、尿酸塩の結晶が血液中に発生すると、結晶は関節に沈着しやすいのですが(痛風関節炎)、 次に沈着しやすいのが腎臓です。腎臓の尿細管に尿酸塩の結晶が沈着すると腎臓の機能が低下します。これが痛風腎です。
痛風腎になるとタンパク質が尿からもれ出たり、尿路結石を併発するようになります。
痛風腎の治療
痛風腎の治療は血中尿酸値のコントロールが第一です。
また尿が酸性だと尿酸が結晶化しやすいので尿をアルカリ化することも治療法として有効です。
近年、痛風腎の治療法が進歩し、尿毒症にかかって死亡する人は減少しました。しかし、最近では痛風腎の代わりに心筋梗塞や脳卒中にかかって死亡する人が増えています。
つまり、痛風患者の人は痛風だけに気をつけるのではなく、他の生活習慣病にも留意することが大切です。