痛風の治療薬
痛風の治療薬は、目的によって次の3種類に分類できます。
- 痛風関節炎の治療薬
- 尿酸排泄促進薬
- 尿酸生成抑制薬
痛風関節炎の治療薬
痛風関節炎の治療薬の種類はこちら→痛風発作の治療
痛風関節炎の治療中に尿酸値を変動させると痛風関節炎の改善が遅れることが多いので、痛風関節炎の治療薬を使っている最中に、 新しく尿酸値を下げる薬を用いないようにします。
尿酸排泄促進薬:高尿酸血症の治療薬
この薬は、身体にたまっている尿酸の排泄を促すことで血清尿酸値を下げ、 高尿酸血症や痛風を治療するものです。
尿酸排泄促進薬には次のような種類があります。
- プロベネシド
- ブコローム
- ベンズブロマロン
尿酸排泄促進薬を用いると一時的に尿中の尿酸量が増えるので、 尿路結石が起こらないように注意する必要があります。
尿酸生成抑制薬:高尿酸血症の治療薬
この薬はプリン体から尿酸が生成するのを妨げ、高尿酸血症や痛風を治療する薬で、
現在はアロプリノールが用いられています。ただし、腎障害の痛風患者に大量に与えると中毒を起こす場合があるので、
腎障害の程度に応じて薬の量を調節します。
また、薬によって尿酸値を急激に低下させることは、痛風関節炎や尿路結石を招く恐れがあるので、 徐々に尿酸値を下げていくのが好ましいです。