骨粗しょう症(骨粗鬆症)予防に
骨粗しょう症(骨粗鬆症)予防にはカルシウムの摂取を増やすことが大切だといわれています。 しかし、それだけでは必ずしも十分な骨粗鬆症予防にはなりません。
骨粗しょう症予防のためには「食べたカルシウムをしっかり骨に変える」ということも大きなポイントです。
運動が骨粗しょう症予防になる理由
皮ふなどと同じように、実は骨にも新陳代謝があり、新しい骨細胞が古い骨細胞に絶えず入れ替わっています。
そこで骨密度を高めるメカニズムは次のようなことがあります。
- 骨を形成する骨芽細胞が活性化する
- 骨を分解する破骨細胞が不活性になる
- 骨に流入する血液量が増加する(栄養素が多く供給される)
- 骨への機械的刺激による骨塩沈着が促進される
こ れらを促す最も良い方法の1つが運動です。
これだけでも骨粗しょう症予防に
たとえ立って歩くだけでも地球の重力が絶えず骨に刺激を送ることになり、 骨の分解が抑えられることが知られています。
反対にベッドに寝たきりの人や、一定期間無重力状態に滞在した宇宙飛行士などは、骨カルシウムが劇的に分解され、 排泄されてしまうのです。
人間は重力に逆い、立って活動するように作られているのではないでしょうか。
普段、イスに座ってばかりの方は、骨粗しょう症予防に、まずは「立つ」ことから始めてはどうでしょうか?