骨密度を高める運動
骨密度を高めるのに良い運動は?
骨粗しょう症を予防するためには、運動で骨を鍛え、骨密度を高めるのが有効な方法です。
そこで突然ですが問題です。次のうちで骨密度を高めるために良い運動はどれでしょう?
- ジョギング
- ウォーキング
- 水泳
- サイクリング
- 筋力トレーニング
分かりますか?
答えは「ジョギング」「筋力トレーニング」です。
骨密度を高める運動の条件は?
骨密度を高めるためには骨に「力学的ストレス」を与えなければいけません。簡単にいうと、
骨に衝撃を与えるのです。
骨に与える衝撃は、もちろん大きすぎてはいけません(骨折したり、関節を痛めてしまうので)が、適度な刺激であれば、強いほど、 そして回数が多いほど効果があります。
ジョギングのように走る動作はジャンプの連続です。着地のときの衝撃が、骨や関節への刺激となります。
また、筋力トレーニングのように筋肉に負荷を与えることは同時に骨や関節に負荷を与えることになり、 骨密度を高めるトレーニングとなります。
ではなぜそのほかの3つは違うのでしょうか?
ウォーキングやサイクリングはどちらも優れた有酸素運動ですが、ジョギングと違い、着地の衝撃がありません。 したがって骨密度を高める運動とは言いにくいのです。
また、水泳も浮力があるために地球の重力の影響が小さくなります。普段私たちは意識しませんが、
ただ立っているということも、自分の体重を地球の重力に対抗して支えるという筋力トレーニングなのです。
水泳では浮力によって、筋肉に対する負荷が小さくなるのです。実際、
1日に何時間も水の中にいる水泳選手の骨密度は一般人より少ないという報告もあるくらいです。
健康運動を行う人の場合、連日のように何時間も水泳をするわけではないので気にすることはありませんが、 それぞれの運動の特徴を理解したうえで自分にあった運動を行うようにしましょう。