骨粗しょう症(骨粗鬆症)の治療薬
骨粗しょう症(骨粗鬆症)の治療薬としては、現在、
いろいろなものが出回っています。
薬の効果としては、摂取したカルシウムを体内に吸収する効率を高めるものや、 骨のカルシウムが溶け出ることを防ぐ作用を持つものがあります。
実際に骨粗しょう症の治療で薬を用いる場合は、医師の診断によって、個々の患者さんのケースに最適な治療薬を選んでいるのですが、 ここでは骨粗鬆症の治療薬にはどのようなものがあるか、その種類と作用・効果について紹介します。
ビタミンD3 | ビタミンDにはカルシウムの吸収を促進する効果があります。 もちろん、通常の食事からも摂ることができますが、ビタミン剤として十分な量を補給することができます。 |
ビスホスフォネート (ベネット・ボナロン・フォサマック ・アクトネルなど) |
破骨細胞の働きを抑え、骨吸収(骨カルシウムの流出)を防ぎます。 服用後は30分間は飲食しないこと、とくにカルシウム剤との同時服用は避けてください(薬の効果が落ちます)。 また、この治療薬の服用中は、血液中のカルシウム濃度が低下することがありますので、 カルシウム剤を積極的に使用するようにしてください(薬服用後30分後以降) |
エストロゲン | エストロゲンとは女性ホルモンの一種です。 閉経後、骨粗しょう症となった方のために治療薬として投与されます。 エストロゲンを補充することで骨吸収を防ぎます。骨粗しょう症以外にも、さまざまな更年期障害に対して効果がある薬です。 しかし、エストロゲン療法では、乳がん発症の可能性が若干高くなるという報告もあります。 |