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糖尿病の運動療法の方法と効果

糖尿病の運動療法の方法

糖尿病の運動療法として、次のような方法が一般に処方されます。

運動の種類 有酸素運動
(ウォーキング・ジョギング・サイクリング・水泳など)
運動強度 40〜60%
運動時間 10〜20分程度の運動を1〜3セット
運動頻度 週2〜3回
運動の進め方 運動前後のウォーミングアップ・
クーリングダウンを行う
注意点 1低血糖防止のため、空腹時の運動は避ける
2運動前後の血糖値を測定すること
3フットケアについて十分チェックする

(前田・田中 健康の科学、金芳堂、1999)

運動のポイントはカロリー消費を主な目的とする有酸素運動を処方すること、 糖尿病患者ということで低血糖に注意することとフットケア(足のけがの予防と発見)です。

有酸素運動は最低10分から20分は続けれらる程度の強度で、感覚的には「やや楽」から「ややきつい」程度の運動です。 例えばジョギングなら、一緒に走っている人と会話のできるペースで。10分も続けられないペースの運動は有酸素運動にならず、 効果がないどころか、身体に負担になることもあります。

運動の糖尿病予防効果

運動は糖尿病を改善、とくにインスリン抵抗性を改善する方法として有効ですが、糖尿病の危険性のある人が、 本格的な症状になることを予防する効果もあります。

しかも、これまでの研究から、糖尿病予防のための運動は、必ずしも運動のための時間をとって、 ジョギングやウォーキングなどをしなくても、日常生活で身体を積極的に動かす程度でもある程度の予防効果がある可能性があることが示されました。

糖尿病の運動療法の方法と効果

運動の効果

 上のグラフは、ジョギングなどの活発な運動、ウォーキング、日常の肉体労働などの運動が、 糖尿病予備軍の人の2型糖尿病を予防する効果を調査したものです。

運動をほとんどしない人(赤いバー)が2型糖尿病にかかった割合を1としたとき、 それぞれのカテゴリーの運動量が多い人の発症する割合を表したものです。
活発な運動やウォーキングの運動量が多くなると、2型糖尿病の危険率は低くなります。 それだけでなく、日常の肉体労働(ガーデニング、果物の収穫、草刈り、釣りなど)であっても、 運動量が多ければ2型糖尿病の予防効果があることを、このグラフは示しています。

ただし、運動量はそれなりの量を確保することは必要です。

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糖尿病の運動療法メイン糖尿病の治療薬

糖尿病

糖尿病は血糖値が異常に高くなることから始まります。
糖尿病は最初は自覚症状がないため軽くみられがちですが、心疾患や脳血管疾患をはじめ、さまざまな合併症の引き金になる病気です。
糖尿病を予防・改善するための運動療法と食事療法、治療薬についてのガイドラインを説明します。

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