糖尿病食の献立の基本
糖尿病食の献立の基本はつぎの3つです。
- 栄養バランスの取れた食事
- 適正なエネルギーの食事
- 規則正しい食習慣
この基本を守ったうえで、糖尿病食の献立を考えましょう。
糖尿病食の栄養バランス
糖尿病食とはいえ、健康な人と同じ活動をするためには栄養バランスのとれた食事が大切です。具体的には、 1日の摂取カロリーのバランスが次のようになることが糖尿病食の基本です。
糖質 |
55〜60% |
たんぱく質 |
15〜20% |
脂質 |
25%以内 |
いくら糖尿病食といっても、極端に糖質をカットすることはありません。
脂質を取りすぎないことも大切です。体脂肪がたまるとインスリンの働きが悪くなるからです。また、 脂質に関しては、動脈硬化などの合併症予防の面からも、不飽和脂肪酸の多い大豆製品や魚から採るようにします。
ビタミンやミネラルが不足していることも多いので、野菜は多くメニューに取り入れるようにします。
そのほか食物繊維を1日に20〜25g摂取するとよいでしょう。
糖尿病食のエネルギー
糖尿病食では、1日の必要カロリーは年齢や身長、身体活動量などを計算して求められます。
通常、1日に摂取するカロリーは、目標とする標準体重1kgあたり25?30kcalで計算されます。 標準体重は『身長×身長×22』 で表されますから、たとえば170cmの人の場合、糖尿病食のカロリーは次のように計算されます。
自分自身の場合の目標摂取カロリーを計算し、糖尿病食に取り入れましょう。
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