糖尿病の予防
糖尿病予防は、現在の日本の切実な健康問題です。現在、 糖尿病患者と糖尿病予備軍をあわせて日本の人口の約1/10を占めると言われています。 中高年に限ると4から5人に一人が当てはまるとされています。
糖尿病予防は糖尿病の危険因子をできる限り取り除くことです。危険因子は「遺伝的要因」と
「環境的要因」
に分類できます。
遺伝的要因とは、親や祖先に糖尿病の患者がいた場合、子孫も糖尿病になりやすい体質である場合が多い、ということです。 決して糖尿病が遺伝するということではなく、体質が似て、発症の危険性が高いということです。したがって、そのことを自覚し、 糖尿病の予防に努めていれば、多くの場合、発症を予防できます。
反対に、たとえ祖先に糖尿病の患者がいなくても、悪い生活習慣を続け、予防に努めなければ、糖尿病になる可能性は高くなります。
環境的要因とは、食習慣・運動習慣・ストレス・肥満などがあげられます。
特に都市型のライフスタイルはこれらの要因の悪化を招き、糖尿病を引き起こすもとになりがちです。
次のグラフは農村住民と都市住民糖尿病患者の割合を比較した表です(単位は%)
| 人種 | 男性 | 女性 |
|---|---|---|
| 南インド人,インド人 | 農村 3.7 都市 11.8 |
1.7 11.2 |
| フィジー,メラネシア人 | 農村 2.1 都市 5.2 |
1.7 11.9 |
| キラバチ,ミクロネシア人 | 農村 4.0 都市 15.8 |
4.6 11.0 |
| 西サモア,ポリネシア人 | 農村 2.1 都市 10.7 |
5.9 10.4 |
(King H et al.)
このように、同じ人種でもライフスタイルの違いによって糖尿病の発症率がかなり異なることがわかります。 糖尿病を予防するためにはライフスタイルを改善し、環境的要因を排除することも有効な方法なのです。

