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肥満の食事療法

肥満の方は生活習慣病を予防するためにも、 食事療法を行う必要があります。

食事療法の主な目的はカロリー摂取量を少なくし、体脂肪の蓄積を抑えることにありますが、 具体的には次のような点に気をつけて行います。

食事療法中の一日の総カロリー摂取量

食事療法における一日の総カロリー摂取量は、目標とする標準体重1kgあたり20~25kcalを目標とします。 つまり標準体重が60kgの人の場合、カロリー摂取量とその内訳は次のとおりです。肥満の食事療法  

「糖質は太るもと」と考えてご飯を食べない、という人がいますが、 糖質もタンパク質も脂質も食べ過ぎれば体脂肪になるという点では同じです。

それどころか、糖質は脳の唯一のエネルギー源ですので、食事療法でも必要最低限 (80~100g)の糖質は摂るようにします(もっとも、摂りすぎはカロリーオーバーになるのでダメですが)。

食事療法中の脂質摂取

肥満の食事療法では、高脂血症・高コレステロール血症などを予防するために、脂質の摂取は次のようにします。肥満の食事療法

不飽和脂肪酸は魚や大豆、ごまなどに豊富に含まれる脂肪酸です。不飽和脂肪酸は高脂血症の原因となる悪玉コレステロール (LDLコレステロール)を減らし、血液をサラサラにする役割があります。

不飽和脂肪酸は常温で液体の「油」で、肥満の食事療法では無視できない栄養素です。

一方、肉などに含まれる飽和脂肪酸は、常温で固体の「脂」です。これは逆にドロドロ血液の原因となるもので、 肥満の食事療法ではできる限り避けるべきです。

その他の栄養素

肥満の食事療法 食事療法中は、食事の絶対量が減るため、不要な栄養素はもちろん、 必要な栄養素の摂取も少なくなりがちです。

ビタミン・ミネラルについては積極的に摂取し、 不足することのないようにします。サプリメントなどを必要に応じて摂取することも効果的です。

また、食物繊維は一日に20~30g摂取することを心がけます。

食事療法中の食生活

肥満になりやすい食生活とは

  • 規則正しい三食のリズムがなく、食事と食事の間が長い二回食
  • 1回の食事で大量に食べるドカ食い
  • 就寝前や夜遅くに食べる

などで、食事療法では、これらの食生活も改善することが大切です。

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肥満

肥満は糖尿病や高脂血症など、さまざまな生活習慣病の引き金となる危険因子です。とくに内臓脂肪の蓄積は悪影響が大きく、健康をおびやかす存在です。

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