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肥満と病気と体力と

肥満と体力(運動)と死亡率との関係

肥満になると、死亡につながる大きな病気にかかる確率が高くなります。また、 病気になる確率は肥満度だけでなく、 体力レベルにもかかわるようです。

たとえ肥満度が大きくても(BMIが高くても)、運動習慣があり、 体力レベルの高い人は、死亡率が大きく減少する ことが、 Blairたち(1989)の統計的な研究により明らかになりました。

下のグラフは肥満度、男性の体力レベルと死亡率との関係をグラフに表したものです。

男性の肥満度と体力と死亡率

次に女性の肥満度と体力レベルと死亡率をグラフにしたものです。

女性の肥満度と体力と死亡率

グラフを見てください。最も死亡率が高いのは、もちろん、肥満度が大きく、体力も低い人ですが、注目すべきは、肥満度の大きい人で、 体力が高い人と低い人との差です。体力が高くなれば死亡率が大幅に減少することがわかります。

このデータから考えられるのは、肥満度が大きくても、体力の高い人は、皮下脂肪型の肥満であり、 生活習慣病にかかりにくいと考えられます。体力の高い人は運動習慣があり、内臓脂肪が少なく、病気のリスクが少ないと考えられます。

運動習慣を持つことが健康のためにいかに大切なことであるか、このデータは物語っています。

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肥満

肥満は糖尿病や高脂血症など、さまざまな生活習慣病の引き金となる危険因子です。とくに内臓脂肪の蓄積は悪影響が大きく、健康をおびやかす存在です。

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