肥満体型と内臓脂肪
肥満には二種類ある
肥満には2種類の体型があります。
リンゴ型肥満と洋ナシ型肥満です。
リンゴ型肥満とは、ウェストが大きく、お腹がせり出した体型の肥満です。体型がリンゴの形に見えることからそう呼ばれます。 特に男性に多いタイプの肥満タイプで、上半身型肥満、腹部型肥満、内蔵型肥満とも呼ばれます。お尻や太もも、 二の腕にはそれほど脂肪がついていないこともあります。
一方、洋ナシ型肥満とは、お尻や太ももに脂肪がついたタイプの肥満です。下半身が大きい体型が洋なしに似ているためそう呼ばれます。 女性に多く見られるタイプの肥満で、下半身型肥満とも呼ばれます。
この2つのタイプの肥満のうち、健康上、 注意してほしいのは「リンゴ型肥満」です。
腹部、つまり内臓脂肪が多いタイプの腹部型肥満は、生活習慣病の原因となるのです。
腹部肥満を見分けるには?
内臓脂肪がどれくらいたまっているか、外から見た目では分かりません。CTスキャンなど、 腹部の断面図から内臓脂肪の量を判断するしかありません。
しかし、腹部肥満(リンゴ型肥満、内蔵型肥満)の可能性を簡単に判断する方法があります。
ウエストの一番細いところと、ヒップの一番太いところをメジャーではかり、 「ウエスト÷ヒップ」を計算してください。
この数値が男性で1.0以上、女性で0.7以上なら腹部肥満 (内蔵型肥満)であると判断され、内臓脂肪が多くついている可能性が高いです。
もう一つ、2005年に提唱された、メタボリックシンドローム (内臓肥満型症候群)の診断基準にある項目として、
ウエスト(へそ周りの腹囲)が男性で85cm以上、 女性で90cm以上なら内臓脂肪型肥満の目安とされています。