生活習慣病(成人病)とは
生活習慣病(成人病)の特徴
生活習慣病(成人病)とは、中高年者を中心としてかかる病気です。
生活習慣病は、ある特定の原因によって引き起こされる病気ではありません。悪い生活習慣を続けることで身体の状態が徐々に悪くなり、その結果引き起こされるさまざまな症状のことです。
生活習慣病の特徴として次のようなものがあります。
- 痛みがなく、自覚のないまま進行し、ある日突然悪化する。そのため生活習慣病の早期発見は難しい
- 潜伏期間が長く、症状が出たときにはそのまま死亡する、といったケースが多い
- 一時的に回復しても、慢性化することが多く、完治は難しい
- 生活習慣病は1つの原因で発症するのではなく、食生活や運動不足といった、 複数の危険因子が組み合わさって起こることが多い
三大生活習慣病(成人病)とは
「生活習慣病」と呼ばれる病気には多くの種類がありますが、とくに
- 悪性新生物(がんなど)
- 心疾患(狭心症・心筋梗塞など)
- 脳血管障害(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血など)
この3つは日本人の死因のトップ3で、「三大生活習慣病(三大成人病)」
と呼ばれています。
三大生活習慣病は、 現在の日本人の総死亡率の実に約60%を占めます。
また、三大生活習慣病のほかにも、糖尿病や痛風など、死亡に至らなくても、患者の生活の質に大きな影響を与えるものがあります。
さらに、高血圧や高脂血症など、それ自体が生活習慣病であり、さらに重篤な生活習慣病の危険因子となるものもあります。
従来は生活習慣病といえば40代から60代の中高年がかかるものだとされてきましたが、 最近は生活習慣の構造変化によって20代の若者や、 ときには小学生でも生活習慣病を発症するケースが見られます。
また、日本人は欧米人に比べ、体質的に生活習慣の悪化に弱く、生活習慣病にかかりやすいとも考えられています。